推しがカムバしたので。

推しがカムバしたので、そのことについて書く。

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SUPER JUNIORのドンヘさんがカムバした。

グループとしてではない。ソロだ。自分で作詞作曲した歌を、「ドンヘ」としてデジタルシングルという形で発表した。

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SUPER JUNIORとは何か、わたしとSUPER JUNIORの関係は…という話は昨年の記事に書いたので興味のある方はそちらを参照してください。

ちなみに今回のソロ曲リリースはSUPER JUNIOR内の二人組ユニットSUPER JUNIOR-D&Eの結成10周年を記念した活動の一環で、月末のD&Eとしての新曲発売の前に、おそらく来週には相方のヒョクちゃん(ウニョクさん)のソロシングルも発表されると思われる。

つまり今回のソロ活動は「SUPER JUNIORのドンヘ」ではなく、「SUPER JUNIOR-D&Eのドンヘ」として行われているものだといえる。(SUPER JUNIOR-D&E(=うねちゃん)とは何か?という話も前述した昨年のブログにちょこっと書いたので、興味のある方はそちらをどうぞ)

ユニットの10周年を祝うためにまずソロ曲が出る、というのは一見よく分からない状況だが、D&E推しとしてこの企画はとても腑に落ちるものでもある。

 

すじゅの中の「うねちゃん」というのはとてもよく似ている二人組に見える。同い年で、背格好も似通っており、二人ともダンスパフォーマンスを得意としていて、よくシンメポジションで踊っている。同じところで笑い、隙あらば身を寄せ合い、示し合わさずとも自然に呼吸を合わせてしまえる二人はまるで双子のように見える。

ところがD&Eとなると、つまり二人だけで切り取られると彼らはまるで火と水、太陽と月、犬と猫、似ているどころか両極端の個性を持った人間なのだということがくっきりと見えてくる。あんなに似ていると思った背格好はヒョクちゃんの方が少し背が高くてドンヘくんの方が筋肉の厚みがあることが分かるし、ドンヘくんがケラケラ笑うとヒョクちゃんはそれをニコニコと見ていることが多い。ドンヘくんは大胆だけど頑固で自分の考えを言葉で整理するのが苦手なところがあり、機転が効いて柔軟なヒョクちゃんは、ドンヘくんの言葉を聞きながらその真意を汲み取って話を広げていくのが得意だ。シンメで踊っているときでさえ彼らの身体はまるで異なる世界観を表現している。

ヒョクちゃんが自分たちのことを「遠くから見ると似ているけれど、一人ひとりまじまじ見るとまるで違う」と表現していたがまさにその通りだ。D&Eは今回の活動を通して彼らがまるで異なる個性を持った人間同士であるということを強調し、そんな二人が集うユニットの意味を再確認しようとしている。そしてそれはSUPER JUNIOR本体ではなく、D&Eだからこそ可能になることなのだろう。

そもそもこのユニットが生まれるきっかけとなったのはすじゅのライブのソロコーナーのときドンヘくんが一人でステージに立つのが怖くてヒョクちゃんを誘ったことだそうだが、それを考えるとますます感慨深い。

二人でないとだめだった彼らはすでに、それぞれの個性を発揮しながら一人きりでしっかりと舞台に立てるアーティストになった。それでもなお今、10年経っても、二人で一緒に活動することを選ぶのだ。そうすることで自分たちがお互いを補い合えること、お互いをより輝かせられることを知っているし、何より一緒にいるのが楽しいから。

 

そんなわけでドンヘさんのソロ曲リリースなのだけれど、ソロといっても一人というわけではない。後輩であるNCTのジェノくんがフューチャリングとして参加している。

ドンヘくんとジェノくんといえば7年前、ジェノくんがまだ練習生だった頃にドンヘくんと会ったときの短い動画やこのときに取られた写真がすごく有名だ。何が有名って、動画の中でドンヘくんも言っているように、彼らはとても顔つきが似ていたから。

当時のジェノくんはまだ13歳で本当に少年という感じだったけれど、二人はその後も交流を続けていて、ジェノくんがデビューした後も度々ツーショットを披露していたり、ジェノくんがドンヘくんの家に遊びに行ったり、二人でご飯を食べに行ったり、ドンヘくんが先輩としてアドバイスしたり、ジェノくんがbubbleの使い方を教えてくれたり、二人で夜にお散歩してアイス食べたりしていたらしい。そんな中でドンヘくんからコラボしようと誘ったそうだ。

しかも実際に曲を聴くといどんへの甘いボーカルにジェノくんのピリッと引き締まった低音ラップが良いコントラストになっていて格好よく、とても素敵なコラボに仕上がってると思う。もう一回MV貼るからぜひ観てほしい。一緒に踊る二人はやっぱり今でもどことなく似ている。

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どんへくんはこういう曲も書くんだなぁというのも発見だった。

 

ちなみにおととい第一弾ティーザーが上がったとき、むせかえるようないけめん仕草のつるべ打ち(真っ赤なスポーツカー!ワイングラスくるくる!深夜のハイウェイ!強すぎる顔アップ!!!)に正直戸惑ったんですよ。こういう自己陶酔力が必要ないけめんコンセプトといどんへさんの相性の合わなさに改めて気付かされたというか……。でも本編を見るとそれらの要素はすべて「…という夢」であり、実際のいどんへさんは寄る辺なさを抱えた孤独なシンガーだったので最高に好きないどんへさんでした。

ドンヘくんの書く歌って幸せなようでもどこか寂しげなところがあるのがすごく好きなんだけど、今回の曲もMVと合わせて聴くと「…という夢」という幻想の寂しさが香り立つ曲になるので企画した人はめちゃくちゃいどんへの曲のことをよく分かっているな……と思った。

 

 

それから、できるだけ目立たないように編集されているところを見るにおそらくこれは意図されたものではないのだろうけれど、冒頭のバーに入ってステージまで歩くところと最後の「…という夢」から覚めて去っていくところで少し足を引きずっているのが現状と重なってしまってなんとも言えない気持ちになった。

膝の故障がどれほどのものなのか、これからどうなるのかは分からないけれど、このMVは自分にとって、今のこの胸がつぶれるような感覚と一緒に記憶されることになるのだろうということを強烈に予感した。

今回の件でわたしは自分の思っていた以上にいどんへのダンスが、踊るいどんへが好きだったのだなということにも気付かされたのだけれど、この話を始めるとまた長くなってしまうし、さっきも書いたように今後どうなるか分からないから、一旦はここまでにする。

 

明日からは音楽番組も始まるね!そして明後日の10月15日はドンヘさんのお誕生日なので、ここまで読んでくれた皆さん、もし当日時間と気持ちの余裕があったら、ドンヘくんの膝がよくなることを願ってくれたらうれしいです。